ニッコリと笑ったときに口元から真っ白な歯がのぞいていると、顔全体の印象はとても華やいだものとなり、人に見せても恥ずかしくないきれいな歯は、自信につながり自然と笑顔をもたらします。逆に歯にコンプレックスを持っていると、つい口元をかくし笑顔を見せないようになってしまいがちです。たかだか歯の色でしかないように思われがちですが、人の印象を大きく左右する重要な要素といえます。
白い歯であり続けるには、おのずと口の中の衛生状態に関心をもつようになり、その結果、口の中が良好に保たれ高齢になっても残っている歯が多いことになります。つまり白い歯は、審美性のみならず、良好な口の中の環境を手に入れることができるのです。
様々な原因から歯の変色が起こり、本来の歯の色に戻したい、もっと白くしたいといった要望が近年の健康志向の高まりから増えています。そこで白い歯に関し、よく聞かれる質問についてお答えします。
Q. 歯を白くするにはどんな方法があるのですか。
A. 大きく分けて歯を削らずに白くする方法と歯を削って白くする方法があります。具体的には次のような方法があり1.〜3.は歯を削らない方法、4.5.は歯を削る方法です。
1.スケーリング(歯石除去)
歯石やそれに伴う汚れを取り除く方法
2.PMTC(エアーフロー)
歯の表面に付着した茶渋などの汚れを取り除く方法
3.ブリーチング(漂白)
歯に薬剤を塗布し化学反応を用いて白くする方法(図1)
4.ラミネートベニア
歯の表面のみを一層削ってシェル状の白い素材を張り付ける方法
5.オールセラミッククラウン
歯全体を一回り削り、陶器製の白い冠をかぶせる方法
Q. 現在、所々に銀歯がかぶさっているのですが白いかぶせ物にできますか。
A. はい、できます(図2)。従来は強度の点から金属が選ばれる傾向にありましたが、近年は強度の点でも十分耐えられる白い材料が開発され白いかぶせ物はもちろん、根の治療後に歯を補強するために中に埋める心棒もファイバー製の材料を用いて、一切金属を使用せずにかぶせることも可能です。このことは審美性に優れている点と金属アレルギーをお持ちの患者様に非常に有効であるといえます。ただし現時点では保険診療ではなく私費診療となります。
Q. 歯の漂白に興味を持っています。だれでも受けられますか。
A. 虫歯、歯周病のある方は受けることができません。その治療をしてから漂白をおこないましょう。また、過酸化水素という薬剤を使う関係上、過酸化水素を分解する酵素をもっていない無カタラーゼ症の患者様は受けていただくことができません。
以上のことより歯を白くするには、患者様ひとりひとりの要望を充分にお聞きしたうえで総合的に診断し、最も適した方法で治療を進めていく必要があります。そのため、専門知識および技術を有する歯科医師のもとで行われることが望ましく、やわたメディカルセンター歯科では専門の外来であるホワイトニング外来を開設して成果をあげております。
〔やわたメディカルセンター歯科 歯科医師(日本歯科審美学会会員) 白根和明〕
