これまで、わが国では二次予防に力を注いできましたが、現在では、一次予防の考え方が重視されるようになってきました。このような観点から平成8年に生活習慣病という概念が導入されました。
この生活習慣病の中でも今回は高脂血症について説明しましょう。血液中にはコレステロールや中性脂肪などの脂質が含まれていますが、これらの脂質が異常に多くなったのが「高脂血症」です。本来コレステロールは細胞膜やホルモンの材料として使われたり、脂肪を消化する胆汁酸の成分として利用されるなど、体に欠かせない大切な物質です。ところが血液中にコレステロールや中性脂肪が多くなると、余分なコレステロールが血管に沈着し動脈硬化を起こす原因になります。
コレステロールや中性脂肪はそのままでは水に溶けないので、血液中ではたんぱく質に囲まれた状態で存在しています。この中にはLDL(低比重)とHDL(高比重)とがあり、LDLは全身の組織へコレステロールを運ぶ働きがあり、多すぎると動脈硬化を促進するため悪玉と呼ばれています。
一方、HDLは、余分なコレステロールを血管壁から肝臓に運び戻す働きから善玉と呼ばれています。最近の研究では、動脈硬化を促進するのは酸化されたLDLである事がわかってきました。動脈硬化を防ぐためにはLDLが酸化するのを防ぐ食品を多くとり、また体内のコレステロールを減らして、酸化するLDLの量を減らすことが必要です。
体内のコレステロールを減らすためには食物繊維を多くとりコレステロールを多く含む食品をとりすぎないように注意しましょう。食物繊維はコレステロールが腸から吸収されるのを妨げる働きと、胆汁産をとりこんで糞便中に排泄する働きがあります。
中性脂肪が高い人は、積極的に減らすために食べ過ぎを控える、甘い物を控える、アルコールを控える、運動をするなどに努めましょう。
« 眼のかゆみ | 風はウエルネス-HOME | 高脂血症予防メニュー »
