動脈硬化や心臓病に対する運動の有用性がより確認されました
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心臓が悪ければ以前ならまず安静第一でした。しかし近年では、安静にしすぎる弊害が注目されています。心臓病を発症しても安定した時期になれば運動した方が、動脈硬化や心機能がよくなり長生きできることが次々と報告されています。
狭心症や心筋梗塞のように血管が詰まった方はステントという筒を入れて血流をよくする治療が主流ですが、ステントはあくまで局所の治療であり、病気を起こした原因の治療ではありません。再発防止や心機能向上には運動療法がとても大切です。
平成18年4月リハビリテーションに関する保険改正があり、心臓リハビリは対象疾患が拡大し、今までは保険診療対象外だった心不全、大動脈疾患、閉塞性動脈硬化症が正式に認められました。当院では以前から県内随一の規模で心臓リハビリを推進してきましたが、4月から心大血管リハ施設基準Iという最高の施設基準を南加賀地区で唯一取得し、現在10名(県内有資格者の約半数に相当)の学会認定心臓リハビリ指導士資格者が専門的な指導を行っています。当院3階の心臓リハビリテーション室では心臓病をふっとばそうと毎日多くの患者様が笑顔で運動療法に取り組まれています。
お薬にも種類、量の処方があるのと同様に、運動にもその方にあった種目、負荷量(運動処方)があります。原則としてマスクをつけて自転車こぎの運動をし、精密な心肺機能を測定(心肺運動負荷試験:南加賀地区では当院のみ可能)して運動処方を作成します。運動は歩行や自転車こぎの有酸素運動を中心に行いますが、筋力トレーニング体操を併用することで、全身の血液循環を改善し運動能力や持久力を高めます。日常生活動作での息切れや胸痛が減ることは活力、気力の充実と自信回復につながります。重要なことはやみくもに運動するのではなく、心臓や動脈硬化の状態をよく把握し、適切な運動をすることです。運動は不足してもよくありませんがし過ぎもまた害になります。専門医の診断、アドバイスを受けて取り組むことが大切です。
心臓病になった後どのくらい運動してよいのか不安な方、バイパス手術が成功したから、あるいはステントを入れたから大丈夫と自信満々だったけど運動しないと治療成績が悪いってホント?と疑問をお持ちの方、どうぞお気軽に循環器科までご相談下さい。
循環器科