内視鏡手術のスペシャリストとして世界的に知られている 金平 永二Dr.が3年ぶりに当院で勤務することになりました。久しぶりに勤務する当院の印象や展開したいことなどインタビューしました。
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金平 永二 1985年 金沢大学医学部卒
ドイツ南西部にあるTuebingen大学医学部外科Gerhard Buess教授の指導の下、内視鏡外科手術を学び1992年に帰国。金沢大学医学部講師を経て同14年バーチャルラボ・金平内視鏡外科研究所『ELK』を設立。フリーランスの外科医として国内はもとより海外でも数多くの依頼手術を執刀。内視鏡外科手術の実践と普及活動を展開している。“医者としての心”を持ち、ブラックジャックと称される高い技術を持った内視鏡外科のトップ・スペシャリスト。京都生まれの福井育ち。
Q1.再びやわたメディカルセンターで勤務しようと思った理由は?
☆やわたメディカルセンター外科への思い入れが深い。
やわたメディカルセンター外科の川西 勝診療部長は、金沢大学医学部スキー部の後輩で弟のような存在です。そしてこの病院の腹腔鏡下手術は、私が立ち上げから関っています。川西Dr.には、世界最細の手術器具を使用した「金平流(ミニサイト)」を教え、じゃじゃ馬のように操作しにくい細い器具を使いこなし、現在もそのまま踏襲してくれていて、思い入れがあります。
☆やわたメディカルセンターのコンセプトやホスピタリティーが好き。
「病気にならないための病院(病気を本当に初期の時期に発見し治す)」という、やわたメディカルセンターのコンセプトが大好きです。入院から退院までの期間が短いのもいいですね。ホスピタリティも他院と比べて格別です。職員の教育がとても行き届いていて、病院に入るとホッとするような雰囲気があります。建物の造り方、色もとても良いし、職員の優しさがにじみ出ていると思います。
Q2.やわたメディカルセンター外科の特徴を教えてください。
☆「消えてなくなるほど小さい傷」
胆石の手術では世界最細の手術器具を使用した「金平流(ミニサイト)」を採用しているため、「消えてなくなるほど小さい傷(2.4mm)」は最大の特徴といえます。
☆合併症が少ない。
全国的には、腹部領域で約3.1%(日本内視鏡外科学会2005年データより)ですが、やわたメディカルセンターは1.9%(2004~2007年)です。
☆開腹に移行する件数が極めて少ない。
腹腔鏡下で手術を開始しても、やむを得ず開腹に移行する場合があります。全国的には、例えば胆石の手術の場合には、開腹移行の確立は4%前後と言われていますが、やわたメディカルセンターではこれまで2.1%しかありません。
☆腹腔鏡下手術の割合が多い。
全国的に腹腔鏡下手術の普及率は大腸疾患で10%、胃疾患で5%と言われています。やわたメディカルセンターでは、大腸疾患の57.7%、胃疾患の62%(平成19年度実績)を腹腔鏡下手術で行っています。王監督が受けた難易度の高い胃全摘術も腹腔鏡下で行っています。
Q3.やわたメディカルセンターでやりたいことは?
看護師・医師の技術のさらなる向上を図り、チーム医療で無限の可能性を引き出し、1+1=2以上のものが出せるようなマンパワーを実現したいと思っています。また、全国の病院の良いところ、悪いところを見てきた上で理想のアイデアを持っています。それを実現したいですね。最終的には、やわたメディカルセンターの腹腔鏡下手術の一層の安全性向上と、現在は大腸・胃・胆嚢に限られている腹腔鏡下手術の適応を脾臓・膵臓・逆流性食道炎・食道アラカジアなどに適応拡大したいです。
Q4.体調管理などはどうしてますか?
☆スポーツと音楽が不可欠
腹腔鏡下手術は右脳を使う作業です。右脳と左脳を駆使し、平面的な画像を見て、立体的に構築することが必要です。これをするためにはスポーツと音楽が不可欠です。特にスポーツは、空間を認識する能力を養い右脳を鍛えます。これが読書では培われないチカラなんです。腹腔鏡下手術を実施する医師にはスポーツをするように勧めています。僕自身は、体調管理・趣味・技術の鍛錬のために、ジョギングやテニスなどをやっています。
やわたメディカルセンター 診療部長 川西 勝 からコメント
さらに腹腔鏡下手術の腕を磨いて適応拡大を。
手術のみでなく人生の師匠でもある金平 永二Dr.に、また来ていただけることになり、この機会をさらに腹腔鏡下手術の腕を磨いて適応拡大し、膵臓や食道等の腹腔鏡手術をマスターしていきたいと思っています。
内視鏡下手術と腹腔鏡下手術はどうちがうの?
内視鏡下手術とは、小さな創部から内視鏡というカメラと細い手術器具を入れて、病気の部分を切り取る手術の総称。胸部や脊椎等の手術も含まれます。腹腔鏡下手術は、そのうちの腹部臓器の手術。胃・大腸・胆嚢などの消化器や婦人科・泌尿器科系の臓器に対する手術です。ちなみに、胃カメラで粘膜層に留まっている早期がんを切除する治療は内視鏡的手術といいます。

