年間600件を超えるオペ数。50%が体に負担が少ない関節鏡下手術
首・肩・腰の痛み、手足のしびれ、関節の痛みや運動障害に対して、診断から手術・リハビリテーションまで一貫して治療を行います。整形外科の大きな役割は単にケガや病気を治すだけでなく、運動機能をできるだけ元の状態に回復させることを目的としています。
このため、当院では関節外科、脊椎脊髄外科、スポーツ外来、リハビリテーション、小児整形外科の5分野に分け、MRI、CT、核医学、筋電図、神経伝導速度、末梢動脈脈波など、高度な検査機器を活用して診断、治療にあたっています。また、予防医学にも万全の体制を整えています。
整形外科手術件数(平成17年度)
当院の整形外科の手術件数は年間600件を数えます。関節鏡下手術・人工膝関節置換術・人工股関節置換術など関節外科手術が全体の50%を占めています。体に負担の少ない関節鏡を用いた手術は、最も多い術式です。
関節機能維持のために、滑膜切除術、人工関節置換術などを積極的に行っています。自己血輸血を積極的に推進し、人工関節手術ではほとんど同種血輸血は行わず、高齢者であっても95%以上が自己血のみで失血を補っています。。
脊髄・脊椎疾患、末梢神経疾患には、麻痺がある場合や難治例などでも手術の適応症例には患者様の希望を最大限に尊重し、ためらわず手術対応しています。症例に応じて、経皮的髄核摘出術なども実施しています。内視鏡的髄核摘出術を行った患者様は、術後翌日の離床を図っています。
スポーツ外来
整形外科外来では、スポーツ外来を設け、スポーツでケガをされた方の診察を行っています。 スポーツによるケガには2通りあります。
ひとつは「スポーツ外傷」でころんで捻ったり、タックルされて打ったといったいわゆるケガのことです。骨折・捻挫などがこれです。
もうひとつは「スポーツ障害」。同じ動作を繰り返して身体の一部分に何度も力がかかる、つまり使いすぎによって起こる障害のことです。腱鞘炎などがこの代表です。
ケガから回復するとき通常の治療は日常生活が十分行うに足るまでで終了します。そこからより以上の筋力回復やプレーできるコンディションづくりが必要となります。当院では理学療法士がPNF(Proprioceptive Neuro musculer Facilitation)手技等を用いて、運動機能回復を促したり、筋力の回復を定量的に測定して運動訓練に役立てています。また、隣接する(財)北陸体力科学研究所スポーツコミュニティ「ダイナミック」と協力して、スポーツマンのメディカルチェックや休養、栄養指導、そしてトレーニングを行っています。
関節のかみ合っている部分を人工の関節に代えることで、傷んだ関節を再建し再び痛みなく歩けるようにする手術です。
変形性股関節症、慢性関節リウマチ、大腿骨頭壊死、大腿骨頸部骨折などの病気や怪我で、股関節や膝関節など自分の骨や関節を使って治すことが困難な状態で日常生活に支障をきたしている場合に行います。
背骨や脊髄神経に生じる種々の疾患の診断・治療を行っています。レントゲンやMRI、神経学的所見などから病的な状態かどうかを判断します。
背骨には大きな2つの役割があります。
1つは脊髄神経の入れ物として、神経を保護する役割です。背骨が変形したりクッションの椎間板がつぶれたりすることにより神経が圧迫を受け、シビレや麻痺を生じることになります。これが脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアです。
もう1つは身体を支え動かす関節の集まり・運動器としての役割です。生体力学的な破綻により背骨のズレや運動制限、痛みが生じます。
病的な状態ではないが、主に加齢や生活習慣から生じる腰痛・肩こりなどに対しては運動療法を中心に指導を行っていきます。隣接した北陸体力科学研究所ダイナミックでの機能回復訓練などもおすすめしています。
病的な状態と診断した場合には、徹底的に保存的治療を行っています。椎間板ヘルニアによる神経痛などの多くは、保存的治療で軽快します。
しかし、脊髄症や馬尾神経障害で進行性の場合や麻痺が見られる場合、痛みや麻痺のためになかなか社会復帰ができない場合には手術を提案しています。痛みやシビレが保存的治療で治らない場合でも、手術により治療できることが少なくありません。椎間板ヘルニアでは、内視鏡を用いた最新の手術法を平成14年から取り入れており、従来の方法に比べ特に筋肉へのダメージが少なく早期の社会復帰が可能となっています。
小さな切開を数箇所に加え、そこから内視鏡を挿入して関節の内部を見ながら手術をする方法です。現在、膝関節や肩関節、肘関節、手関節、股関節、足関節などで関節鏡視下手術が行われます。従来の手術と比べ術後の痛みが少なく、傷跡が小さく目立たない、退院が早い、早期のスポーツ復帰が可能などのメリットがあります。
人工膝関節の手術
実際に使用する人工膝関節
専攻分野
整形外科(関節外科・スポーツ障害・骨粗鬆症)、リウマチ学・リハビリテーション
認定医・専門医等
日本整形外科学会認定専門医・認定リウマチ医・認定脊椎脊髄病医・認定スポーツ医、日本リウマチ財団登録医、日本リハビリテーション医学会認定臨床医、日本医師会認定健康スポーツ医、日本体育協会公認スポーツドクター、日本温泉気候物理医学会温泉療法医
得意分野
関節外科、スポーツ障害、リウマチ、リハビリテーション、骨粗鬆症
専攻分野
脊椎バイオメカニクス
認定医・専門医等
日本整形外科学会認定専門医・認定リウマチ医・認定脊椎脊髄病医、日本体育協会公認スポーツドクター
得意分野
脊椎脊髄疾患、外傷、関節リウマチ、スポーツ障害
専攻分野
スポーツ医学、関節外科
認定医・専門医等
日本整形外科学会認定専門医、日本体育協会公認スポーツドクター、日本テニス協会医事委員会北信越地区メディカルサポートドクター、ツエーゲン金沢チームドクター、全日本スキー連盟公認ドクターパトロール
得意分野
スポーツ障害、外傷
こさか・まさひろ
専攻分野
整形外科
得意分野
整形外科一般
あさづま・しげあき
専攻分野
整形外科
認定医・専門医等
日本整形外科学会専門医、日本リハビリテーション学会認定臨床医、日本リウマチ財団登録医、日本リウマチ学会専門医
得意分野
整形外科、東洋医学(漢方)
O脚ではないか、股関節脱臼ではないか、足が内側に向いている、小さい子供をお持ちの親御さんならそんな心配をされる方も少なくないでしょう。そんな方のために当院には「小児整形外科」があります。
赤ちゃんのちょっと気になることは問題のないことがほとんどですが、家で心配するよりも医師に相談することをお勧めします。
(リハビリテーション科 西村一志)
股関節脱臼
股関節脱臼であれば股の開きの悪いことが多いです。しかし、必ずしも「開きが悪いから脱臼している」「開きが良いから脱臼していない」ということではありません。脱臼の治療は月齢が高くなると難しくなることが多いですから3カ月検診は必ず受けましょう。
足が内側に向いている
足が内側に向く疾患はいろいろありますが、先天性内転足と下腿内捻のことが多いです。この疾患のほとんどは生後6カ月頃までに自然矯正されます。矯正が不十分なときは装具治療を行うこともありますが、歩行に支障を来たすことはほとんどありません。これに対し先天性内反足では出生後できるだけ早期からの矯正ギブス治療を行い、その後も装具・手術などの治療が必要になります。
O脚が気になり心配です。大丈夫でしょうか?
赤ちゃんは1歳〜1歳3カ月頃までO脚で、成長と共に2歳3カ月頃までには目立たなくなるのが正常な発育です。しかし、中には極端にひどいO脚や徐々に強くなるものがあります。このような場合には、装具・手術などの治療が必要になります。